炎暑の日々

 先週の日曜日より本院のエアコンが故障、簡単修理となるとたかをくくっていたが

思惑と違い大変な事に!

翌日より盆休みに突入で木曜日からの営業、エアコンは当院のものではなく大家の持ち主

連絡するがなかなか繋がらず、ようやく繋がるもやはり盆休みで業者が盆休み明けとなるとの返答

当院にすればシャレにならない事態、木曜日の朝より営業にはいるがとてつもない暑さ

当院はビルの6階、かつ、5部屋全てが完全個室、、、、患者様に連絡、、、、キャンセルの方

暑くても治療を希望される方、様々

 

室温は33度を超え、、、、日(月火水盆休み)木金土日、結局5日間という日をエアコンなしの状態で営業し続けた。

 

実は5年前にも同じ出来事があった、、、、そして思った。

何故同じことが同じ様に起こってしまうのか?

普通の人ならば機械だから故障するというだろうが、我々東洋思想に凝り固まった人間はそこではなくその自体の真理を掴もうとする。

 

当院藤本先生に極暑の中、易で卦をたてさせた。

結果、山風蠱(さんぷうこ)五爻が出た。

 

卦 象
運勢予報
大雨
卦  辞
蠱。元亨。利渉大川。先甲三日。後甲三日。
(こはおおいにとおる。たいせんをわたるによろし。こうにさきだつさんじつ、こうにおくるるさんじつ。)
運  勢
「蠱」は腐敗のこと。「山風蠱の時、大いに通じる。大川を渡っても良い。そのためには、戦争をする三日前に用意をし、三日後には戦争 が終結するよう迅速に腐敗を取り除くことだ」。蠱の字をよく見て下さい。皿の上の三匹の虫が、お互いに食い合っている姿です。皿の上は腐敗してウジが湧い ています。山風蠱の時は、どんなに表面はよく見えても、その内部はどろどろした難問が山積の時です。会社では経理のごまかしがあったり、社内不倫があった りの時です。この卦が出た時は、一刻も早く、過去から放置されてきた弊害、腐ったものを取り除くべきです。大胆に新風を吹き込んで再出発にかけるべし。

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五爻では父の失敗の後始末をして賞賛を得るとある。

 

長ったらしいので簡単に説明すると、皿の上に食べ物があり、それに蟲がきて食べ散らかしている、これは腐敗を意味しているので、色々なものが壊れたり、終わりを告げている、今あるエアコンと相似している、そして五爻の部分だが父が残し負の遺産を整理して褒められる、これは大家のエアコンが修理され、患者様に褒められるというものだろう、これも本日の結論からして問題ない。

それから、今回この場で詳しく書けないが大家との間で今回のことからかなりの問題が露呈した。また、このエアコン騒動は5年前にも同じことが起こっている。

その時は占ってはいないがそれらを考慮して言えることは一つ、ビルやそれを管理する側に腐敗が起こっていると推察することができる。

 

そこで、再度、、、今度は私が易断する

数年の後々ここを去るべきかと問うたらば

火風鼎 二爻を得た。

二爻  鼎、実(じつ)有り。我が仇(きゅう)、疾(やまい)有り。我に即く能はず。吉。
鼎(かなえ)にはご馳走が沢山入っている。乱れた秩序を一掃して新しい秩序を打ち立てる段階に入った。一方で、旧来の制度習慣(穢いもの)に囚われた人(初六)が存在する。そのような人に取り込まれる隙を与えず、新しい秩序を打ち立てれば、幸を得る。
象曰、鼎有實、愼所之也。我仇有疾、終无尤也。
○鼎(かなえ)、実(じつ)有りとは、之(ゆ)く所を慎むなり。我が仇(きゅう)、疾(やまい)有りとは、終(つい)に尤(とが)なきなり。
新秩序を打ち立てる段階に入った。慎んで前進するのである。
旧来の慣習に囚われた人が存在する。咎められるような過失は起こさない。
(占)心が剛毅で大事業を成し遂げる人物であっても、謹慎すべき時である。助けてくれる人が上位にいれば、やがて盛運を招き寄せる。            ps:わかりやすいサイトから引用

 

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どうやら嫉妬する人物が登場して邪魔は入るが大吉で即応であると出ているので

近い数年のうちに別の場所に移転し、今私の頭の中だけにある、あるアイデアを実行することになるようだ。まだ、日本では誰もやっていないが私がモデリングケースとなれば鍼灸会は必ず大きく変革を遂げるはずである。先日44歳となり現役でバリバリできる年数はあと20年、後半のこの20年は東洋医学に捧げる事になるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴッドは想像の産物

一体、神とは何か?一神教キリスト教を例にあげて考えてみたい。神は英語でゴッド(god)ということは誰でも知っている。語源は「呼びかけられるもの」という意味で、正体は何か分からないが、人が呼びかけると答えてくれるものと考えられた様である。従って人が呼びかけなければ何も答えてくれない様だ。姿も年齢もいる場所も何も教えてくれない。まったく誰も知ることができない。漢字の神は「示」と「申」から成る形声文字で、示は生贄を捧げる台を意味し、申は稲光を象った天の神を表すと辞書には説明されている。人が神に供物を捧げ、それに答えるのが神と考えられた。あるいは季節の穀物や野菜などを供えて、感謝と喜びを申し上げ、神のお告げを求める姿を表した文字と考えられる。英語のゴッドも漢字の神も、言葉の語源から判断して人の想像から作られたものと言える。

 

(引用/仏教の真実)

ブッダとは!

  仏教は神を立てない

一般にどんな宗教も神信心をすうるものと考えている人が多い。確かにその考えは間違っていない。何故ならば多くの宗教が神の存在を説いているからで有る。わが国では仏教国と言われながら神仏信仰をする人が多いので、何の抵抗もなく仏を神と一緒に信仰している。おそらくこの場合の仏はご利益をくれる神と同類に考えているのであろう。

 

宗教には大きく分けて、神をててる宗教と神を立てない宗教がある。神を立てない宗教、つまり神を信仰しない宗教は唯一、仏教だけで、そのほかの宗教はみな神を信仰している。この意味で考えると、無神論者と自称する人たちは、仏教を信仰している人かまったく宗教的信仰を持たない人かのいずれかである。

仏教は神を信仰しない宗教であることをまず知ってもらいたい。そして仏教はもともとブッダの教えを信奉する人々という意味でサンスクリット語(古代インドの言語)でバウッダと呼ばれていた。古くは「ブッダになる教え」が強調されていたのが、のちに「仏陀のおしえ」と理解されて、ブッダになることより神格化されたブッダへの祈願が強くなり、ブッダはご利益を求める対象となった。現代の我が国の仏教はその典型的な信仰の姿を呈している。

 

(引用仏教の真実)

七夕とは…

 はてなブログはプロ向けに書くつもりだったため

おざなりにし過ぎてこんなにも更新していなかったとは…

 

道教から読み取れる七夕起源

道教では一年を百八十日で区切って前半を陽性原理 後半を陰性原理とする
六月で入れ替わる。七月からは陰性原理が働く、、、ここに陰陽五行思想が入ってくる、

明暗、寒暖、乾湿、日月星辰、天地、男女と相対するものは陽気と陰気に分かれ、この二つの気の働きによって世の中は展開していく、これが陰陽の考え方である。

 

五行は、自然界の組成元素 木 火 土 金 水 からできているという考え方です。陰陽の二気と五行の五を加えると七になる、だから七月七日が男性原理の陽気と女性原理の陰気がクロスする日である、これが七夕なのである。

 

男性原理と女性原理が合わさる、それはセックス、、、陽である牽牛星(けんぎゅうせい)織女星(しょくじょせい)それらが交わるというストーリーが出来上がった!

 

4世紀頃に漢武帝内伝 文芸小説がある、道教的内容である。
武帝が崑崙山で西王母という不老不死の薬を持った神に出会う日が7月7日!

 

唐の玄宗皇帝が寵愛していた楊貴妃を亡くします

そして死んでしまった楊貴妃に驪山の離宮で出会う日も7月7日

 

一年の最初の月 一月の真ん中つまり一月十五日、道教では上元といいます。


日本では一月一日が特別視 上元を祝う風習は無い、中国は陰暦一月十五日に上元を祝う、一年の半分経過、陽性原理が陰性原理に変わる、陰暦七月十五日が中元という。

 

京都御所では中元祭があった
中年に品物を送るのは江戸時代から現在はデパートの悪巧みで変わってしまった。

 

秋の実り十月十五日が下元 という
陰暦十月を出雲の国では神在月と呼び、その他を神無月と呼ばれるのも
道教の黄庭経 第十四章 万神、下元(十月十五日)に道君に朝すに基づく。      引用 福永光司

 

どれだけ日本の文化に中国道教が溶け込んでいるのか

そんな七夕が済んんだので季節が大きく変わりますね!!

 

そんな折の京の都は祇園祭、、、、毎年ではありますが街中人人人

 

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お知らせ

東洋医学の妙鍼堂 院長の石原です。

本日はお知らせ記事

私は一般の方を対象としたセミナーは開催したことは無かったのですが、発起人藤井氏とのご縁もあり、ご支援くださりこの度簡単ではありますが
ランチセミナーを開催することとなりました。

時期的に秋冬なので季節感を出した内容にする予定でおりましたが、それでは東洋医学の真意が伝わらないので、もう少し掘り下げた、三教学やインドチベットなど、幅広い内容にいたしました。

料理は中華になりますが経験豊富な台湾人シェフ!漢方が考え方が身に付いたお料理を提供下さいます!

楽しい時間となるよう尽力したいと思います。

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手にて紡ぐ何か

 手によって何かを紡ぐ仕事にも様々なものがある。

お裁縫、寿司を握る、、、etc 言い尽くされぬもの。

 

私どもは手にて鍼を用い、病んだ経穴に『刺鍼』するという

鍼が経穴の虚実を捉え適切に処置を行う、この適切に処置するためには己の持っている道具と素手が確実に相性が良くなくてはならない。

 

手は道具のために、道具は手のためにあると言っても過言ではない。
己の手が相手の気を操作する理想の道具を用い、手にて紡ぐわけである。

 

長短・硬柔を判断する、それが鍼灸の手の役割である。

 

昔、、、高野山にてこの様な話がある

 

風変わり 禅師一休が、高野山明王院を訪れた際
一休 「当家にご厄介になりたい。」

真言宋では印相というものをとりわけ大事にするようじゃが、あのようなものは手遊びと変わるまい。児戯(じぎ)にもひとしきものじゃ。功徳などあるわけがない!」そう、嘘吹き踵を返して帰ろうとした時、明王院の忠義阿闍梨が柏手を打った。


その音に一休は思わず振り返りました。

 

すると、今度は手招きをしています。


一休は歩み寄り「やはり泊まれといわれるか?」と尋ねると


阿闍梨「先ほど、あなたは印相など手遊びの類、功徳などないと笑われたが、それならばなぜ、愚僧が手を打っただけで、振り返り、手招きすれば戻られたのか」と言い

凡夫の手の所作のみにでもこのような働きがある

 

まして仏の伝え給う印相にどうして功徳がないことがあろうか、と説いた
これにはさすがの禅師 一休も無言であったと・・・

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印を結ぶ手も鍼を刺鍼するも同じである

患者の言うことは疑ってかかるべし

まだまだ夏の暑さが足りませんね、下半身のむくみが一層酷くなっていることでしょう。

急な体重増加は脂肪ではありません、それは排水の出来ていない水分です。

スイカで乗り切りましょ!


今日のお題は 訴え者、患者。
日常の診療現場でこの様な質問をされる事があります。

お腹を触ると冷たくて冷えている!
そんな時に限ってお腹をこわすことが多いので、これを治療してください。

はい、きっちりと全否定から入ります。
訴え者患者さんがお腹を触っている場所の多くは
上腹部、腹診専門の書物的に言う胃土、心窩と表現します。

f:id:Touyouigakunomyoushindou:20160801181919p:image夢分流では大概この部分を示すことが多い。

我々の職業はある意味で腹診の専門家、腹のプロであります。

ですから、腹の状態がどうなのか、形はどうなのか、今の腹の形となってどのくらいの期間なのか、どのように緊張があるのか…枚挙に暇がありませんが。

この患者が言うような寒熱(冷たい 熱い)に関しては実はプロの熟練が必要となる

素人が触って冷えている、熱い、などどいう代物ではないのである。

 

であるからして、鍼灸師漢方薬局がこのような症状をそのまま受け取ってしまい、それを弁証に取り込むなど言語道断、漢の方を舐めては困る!!

 

大概この様な腹の形相の者は腹(胃)が飛び出ており、そこだけに大量に汗が発生し、その汗によって表面的に温度が下がった状態を指し占めている、多くは食い過ぎが理由である。

 

また、胃の部分だけが冷えていると思っているが、それ以外の脇腹なども同じ様に発汗による冷えを呈している。

この患者の場合下痢を対象として、あたかも胃の冷えと下痢が因果関係で結ばれていると仮定しているが、ほぼ、食い過ぎによる胃の自浄作用による下痢が大半を占める。

 

昔の患者の話だが頻繁な下痢(匂いの強い排便臭)それにともなう痔瘻、時に襲う胃の痛み、これなど漢方でいう調胃承気湯に他ならない(胃の下痢を引き起こし胃内部の洗浄・浄化促進)。

 

適切に説明し投薬を進めたがお腹がゆるくなるのなら嫌だと言って三歳児の様にだだを捏ね、毎日強烈な下痢止めを服用していた。胃の内部にたまった毒物は外部に放出されないために更に滞るため、行き場を失った胃の熱は思考回路に影響する様になったためか、元来初診からあったチック症状が恐ろしく強烈とかしていた。普通に接客はできなかったであろう。。。。

 

口からは焼肉、ステーキ、フレンチと贅のあふれんばかり…現世利益の極み    きっと不幸な最後が待っているだろうこと。 と、人間は大いにバカな生命体なのだ。

 

折角なので、では、本当に冷えている状況とはどのようなものなのか古典から引用してみると

f:id:Touyouigakunomyoushindou:20160801193011p:image当帰四逆湯ならびに当帰四逆加呉茱萸生姜湯の図が参考になる。

 

f:id:Touyouigakunomyoushindou:20160801194609p:image先程の腹診の図で説明すればこのようになる。

腰以下より永年にわたる久寒が右の下腹部に居座っている状態を示している。このような場合、手を添えてやると皮膚に触れた瞬間は冷えた感覚は無いが、持続して押さえていると、だんだんとジワジワ手のひらが冷えてくるのが分かる、それを時間を追ってこちら側が暖めてやるぞと意気込んで充てがっていくが、逆にこちらの手の温度が奪われ感覚に陥る。現代医学で言えばベイチェット病や慢性関節リウマチそれら膠原病の範囲に多く見受けられる。

 

この様に呉々も患者の言うことを鵜呑みにして弁証に加味しないでいただきたい。

漢方はそんな甘いものでは無い!

 

とはいえども、これらの診察すらまともにできる鍼灸師さんはほんの一握り。。。。。