ブッダとは!

  仏教は神を立てない

一般にどんな宗教も神信心をすうるものと考えている人が多い。確かにその考えは間違っていない。何故ならば多くの宗教が神の存在を説いているからで有る。わが国では仏教国と言われながら神仏信仰をする人が多いので、何の抵抗もなく仏を神と一緒に信仰している。おそらくこの場合の仏はご利益をくれる神と同類に考えているのであろう。

 

宗教には大きく分けて、神をててる宗教と神を立てない宗教がある。神を立てない宗教、つまり神を信仰しない宗教は唯一、仏教だけで、そのほかの宗教はみな神を信仰している。この意味で考えると、無神論者と自称する人たちは、仏教を信仰している人かまったく宗教的信仰を持たない人かのいずれかである。

仏教は神を信仰しない宗教であることをまず知ってもらいたい。そして仏教はもともとブッダの教えを信奉する人々という意味でサンスクリット語(古代インドの言語)でバウッダと呼ばれていた。古くは「ブッダになる教え」が強調されていたのが、のちに「仏陀のおしえ」と理解されて、ブッダになることより神格化されたブッダへの祈願が強くなり、ブッダはご利益を求める対象となった。現代の我が国の仏教はその典型的な信仰の姿を呈している。

 

(引用仏教の真実)