ゴッドは想像の産物

一体、神とは何か?一神教キリスト教を例にあげて考えてみたい。神は英語でゴッド(god)ということは誰でも知っている。語源は「呼びかけられるもの」という意味で、正体は何か分からないが、人が呼びかけると答えてくれるものと考えられた様である。従って人が呼びかけなければ何も答えてくれない様だ。姿も年齢もいる場所も何も教えてくれない。まったく誰も知ることができない。漢字の神は「示」と「申」から成る形声文字で、示は生贄を捧げる台を意味し、申は稲光を象った天の神を表すと辞書には説明されている。人が神に供物を捧げ、それに答えるのが神と考えられた。あるいは季節の穀物や野菜などを供えて、感謝と喜びを申し上げ、神のお告げを求める姿を表した文字と考えられる。英語のゴッドも漢字の神も、言葉の語源から判断して人の想像から作られたものと言える。

 

(引用/仏教の真実)